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エコロジカル畜産 森林酪農家
中洞 正さん
(岩手県宮古市)
2008年5月15日訪問晴れ時々曇り
牧場造り中
田老には子牛だけ
自然の水のみ場
中洞さんに甘える
シェフにもなつく
草の話
レクチャー中
牛とともに草作り
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野芝の良いところ
真竹
杉の木
密林にしない
野芝に枯れ草
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岩泉の牧場
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大活躍の雄牛
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マダムも交えて
牧場責任者佐藤氏
研修生多田さん
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酪農の知識が何もなく、分からないところを懇切丁寧に案内していただきました。
ちょうどこの時期、田老の第二牧場から岩泉の第一牧場に移送して、最初に寄った第二牧場のほうはまだ搾乳できない子牛だけが残っている。
19ヘクタールある3年目の牧場造りを草の生態系と、本来あるべき姿の森林を取り戻し、自然のままの中で、自然に育てる、元々ただの山で杉が植林されていたり松が生えているだけの野山だった。
従来の牧場は、木を伐採してブルトーザーで根っこから抜いて外来の牧草を植えて造っている。すると1ヶ月から2ヶ月で青々とした牧場が出来てしまう。
中洞さんは可能な限り自然のままで、そして牛の力で牧場を造る。そのため牧場となるまで3年から5年はかかってしまう。しかしそこまでいくとほとんど人間が管理しなくても、面積とのバランスだけ考えていれば、一定の植生が保たれ何世紀も維持できる牧場になる。
出産も自然分娩で人が取り出すことはなく、雪の中でも外で出産する。基本的に牛舎に入るのは朝晩の搾乳の時だけ、時間になると呼びもしないのに集まってくるそうです。
草を作るのに野芝が適している。なぜかというと根っこがランナーになって横に成長して、どんどん葉っぱが出てくるので、今野芝を植えその上にわら草を捲いておく、すると牛がわら草や芝を食べようとして、踏みつけてくれてしっかり根付いていくそうです。
昭和30年代に近代農法・化学農法が取り入れられ、牧草も外来種のオーチャードグラスやクローバーが外国から入り、化学肥料によって効率的に早生栽培された。野芝は生産性が弱いが再生力は強いが、そんな草は必要ないとブルトーザーで全部とってしまった。野芝は時間がかかるが全て山を覆い尽くせば、根っこのランナーが何層にも交差してスポンジのような役目を果たし、保水性が向上する。
自然の中の牛糞も、虫や鳥が来て分解してくれるので、まったくにおいもなく、枯れ草のようになっている。
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