でんぷんは地上と地下では違う
でんぷんはその生育場所によって地上でんぷんと地下でんぷんに分けられる。
地上でんぷん−−米、小麦、トウモロコシなどの種実でんぷん
地下でんぷん−−じゃがいも、サツマイモ、クズ、キャッサバなどの根茎でんぷん
地上でんぷんの粒径は小さく角張っている。地下でんぷんの粒径は大きく丸みを持っている。地下でんぷんの方が地上でんぷんよりも膨潤しやすく粘度も高くなる。特にじゃがいもでんぷんは、最高粘度が他のでんぷんに比べて高くなる。
地上でんぷんは膨潤しにくいが加熱を続けても粘度の低下は少なく安定している。これは、わずかながら蛋白質や脂質などの不純物が混じっているためである。
地上でんぷんは濃度が高くなるとゲル化して形を保つようになる。ゲルの強度はジャガイモよりトウモロコシの方が高い。また、その時の透光度もでんぷんの方が高くなっていく。
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