今年もマスコミ対応に追われている奇跡のりんご生産者、木村さんご夫妻は、まだまだ害虫との争いはなくなっていない。しかし、決して全てを駆除するのではなく必要なものを駆除して、すでに来年のシーズンを見据えて、今、こういう処理をすれば来年は被害が少なくなるという。
たしかに去年やはり芯くい虫の被害が多かったところを丁寧に処置した結果、今年はその畑にはほとんどでてこない。
病気の処置の仕方でも、てんぷら油を使ったりと、決して薬は使わずに直していく、心のあるお医者さんのようだ。
木村さんが奥さんを呼ぶときは「みち」と名前を呼ぶ、中々還暦を迎える年代で名前で呼び合えるのはすばらしい、やはり奥さんがいて今の木村さんが存在する、お互いに尊敬し合っているのが分かる。
今年のりんごは、全て大きくなってしまい、枝が折れんばかりの柳のように枝垂れている。しかも一本の枝にかなりの量のりんごが出来るが、間引くともっと大きくなってしまうので、何とか枝に頑張ってほしいという。
何十年もたったりんごの木にご苦労さんといって新しい命を植えると、若い木と一緒に元気になってしまうという。根元からだめになって切った木の元から新しい息吹がすくすくと伸びていく。
よく見ると不思議な光景があちらこちらに見て取れるが、何度うかがっても居心地のいいりんご畑だ。
今日畑でいただいた紅玉とゴールデンの賭け合わせの紅月(名前は聞き違えたかも?)は酸味が少なくとても糖度の高い美味しいりんごでした。それと昨日作りたての津軽で作ったりんごジュースは、本来はやや味が薄くぼけているそうだが、今年の味はともかく甘くて、甘くて、甘くてびっくりすりぐらいのしっかりした味がした。
今年もお世話になりました。
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